豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

美しいもの

すっかり秋らしい気候になりました。
先日、元同僚の懐かしOG達が慰労会をしてくれたので行ってきました。
お疲れ様でした~と喋って喋って話は尽きず夜は更けてゆくのであります。

そして眠い眠いとだらだら過ごしながら、ぼちぼち主婦業務などしています。まぁ、万事適当がいいのです。
今のところ、何とか起きて朝食を作り(毎朝味の定まらないグリーンスムージー付き)、たまーにお弁当など作ってOTTOをビビらせたり、夜は松屋その他ファミレス等の外食は減らしつつあり。
退職金関係書類をいそいそ出し、歯医者に行き、あとはハローワークにいかねば、と思っていたところ、地元の自治体広報誌上で女性向け再就職支援のセミナー開催を見つけたので、申し込んでみました。

私は結婚を機にOTTOの住んでいた現在の居住地に引越ししてきましたが、元々この地には縁もゆかりもない人間です。結婚後もそれまでの仕事を続けたたため朝から晩まで家は留守、休日は大抵家でへばっている、という社畜生活を送ってきて、いざ退職してみれば、近所に友だちどころか知り合いもいない(笑)というロンリー生活が待っていました。
私は一人でふらふらするのが好きな性分のため、そんな生活も今のところ気楽でいいのですが、はっきりいって飽きます。罵声は二度と聞きたくないけれど、仕事をするのは面白かったし、できれば続けたかった。この1ヶ月ぶらぶらしてきて、このまま非社交的生活を続けて大丈夫なのか〜という葛藤もあり、地元主催の就職支援セミナーをのぞいてみることにしました(開催は少し先)。
安倍政権の政策で、働く女性を増やそう、ママも働きやすい世の中にしようという気運が盛り上がっていろいろ支援が増えるのはよいことだと思います。まぁ、できればそれが前のめりすぎて「働くべき論」が振りかざされ、現在働いていない女性への謂れなき指弾にならないことを祈りますが。


閑話休題

TBSのドラマ「ペテロの葬列」(公式)も先日無事最終回を迎えました。
散々言われておりますが、原作のラストが惨いので(杉村氏にとって残酷という意味)、そのままにするのか改変するのか視聴者の間でも憶測が飛び交っていたようですが、やっぱりそのまま行きましたか。。。軽いネタバレを読んでしまった私もそうなるんじゃないか、と予想はしていましたが、実際画面でつきつけられるとけっこうなショックを受けます。私はこのシリーズのお婿さんサラリーマン探偵杉村氏の、ほわわっとした雰囲気が好きだったのだなぁと改めて思ったり。まぁそれっぽい伏線は描かれていたにせよ、彼の妻の言い分には共感はできませんでしたが、大きな代償を払ってでも自分を変えたいと思うなら、もう好きにしたら~と言うしかないかなぁと。
義父(平幹二郎)に「杉村さん 寂しくなるな」と肩を叩かれ、わなわなと涙を堪えている杉村氏(小泉孝太郎)にうるっときました。
そしてラストの映画「第三の男」の男女逆バージョンのような別れのシーン。
杉村氏は彼女に怒っているわけではないと思うけど、さよなら、という思いは伝わってきました。全てを悟って受け入れた彼女の微苦笑の表情も良かった。
小説の続編が出たら、また映像化して欲しいな。


「ひとが一番幸福なのは笑っているときじゃない」
ぼくの好きな『青い鳥』の一節だ。
ぼくはいま幸福か?
もちろん幸福だ。
多くを望んではいけない。
人生は毒と苦渋と理不尽、そしてほんのひと匙の美しいもので成り立っているのだから。


ラストに流れる主人公の独白です。
幸せだなぁと思える「美しいもの」
それがひと匙あれば、ひとは生きていけるのかもしれない。