豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

女が男の人に求めるのは///


せっかくはてなに移って来たのだから、今までは手をつけてこなかったカテゴリ、例えば「コスメ」「恋愛」「ダイエット」「心に沁みる100の言葉」「スピリチュアル」「岡田J一」「サッカー」てなあたりについても取り上げてみたい、などと不敵な野望はある。

とはいえ、どうせ私は根腐れ(でも端っこはほんのり薔薇色)王家ファン。王家ネタにはビビビと反応してしまう。

昨夜、遅い夕食を食べつつテレビを点けたら阿部寛主演の「結婚できない男」をやっていた。コメディだから見たいなと思いつつ、時間が合わなくて今まで一度も見たことがなかったのだが、テレビ欄の番組紹介でなんとなくアウトラインは知っているドラマである。主演の阿部寛は腕のいい建築家(40)で高収入・高身長・ファッションセンスよしといった役どころ。一見モテモテ君だろうと思わせる彼なのだが、何事につけ拘りが強すぎるせいか、周囲に独善・偏屈な印象を与えてしまい、特に普通の女性は辟易するタイプという設定になっている。この個性が本人とどこまで被っているのか邪推してしまうのがまず可笑しい。恋愛も結婚も必要ないと思うようになっていた主人公の心境の変化をコメディタッチで描くドラマだそうな。私は今回の放送を初めて(途中からだけど)見たのだが、すごく笑えて面白いドラマだった。特に、主人公が薀蓄を傾ける場面で、本人は大真面目なんだけど、TPOを全く無視しているがゆえに滑稽さが強調されてしまうあたりがとても可笑しい(いるいる、というか知ってるよこういう人!)でもその視線が、主人公に対してブラックじゃないところが好きなんだけど。関西風お好み焼きは熱さ3センチじゃなきゃだめ!途中で時計回りに回して熱が均等に伝わるようにする!マヨネーズは邪道です!!(爆)でも、焼き上がりが美味しけりゃ薀蓄のウザさも忘れてしまうわねきっと。夏川結衣が演ずる女医と主人公の微妙な関係が気になるところだが、この二人が2度目のに好み焼き屋で会っているときの会話が、両者の個性がくっきり出てて面白かったと思う。このシーン、両者の話は平行線で終わるのだけど、彼女が主人公を敢えて追い詰めないので、かえって主人公のほうが考えてしまうという流れになっている。やりとりを細かく思い出せないのが残念だ。ビデオ録画しておけばよかったなぁ…。

で、ここでなぜ「王家の紋章」が出てくるかというと、この後、女医と主人公の隣人の女の子(国仲涼子)が漫画喫茶で並んで漫画読んでいるシーンがあったのだ。女医が読んでいるのは「火の鳥」、そしてもう一方が手にしているマンガの背表紙に見えるタイトルが「王家の花嫁」

「え?」

思わず手に持っていた箸を取り落としましたね私。プリンセスコミックスの外観とは違う本だったけど(美術部のお手製らしい、カバーイラストが全くない不思議な装丁のコミックス。でもロゴデザインがまんま「王家」のそれ)
しかもこのときの二人の会話が振るってる。


「で、どうなの、結婚した?」
「すごいですよこれ〜!今、隣の国の王子にさらわれちゃって、戦争になってます!!」

これ聞いたとたん「ああ、じゃあなたが読んでるのは4巻ね?」と画面にツッコミした王家ファンが全国に大勢居たにちがいない。この後、女の子のほうがうっとりと「あたしが今まで男の人に求めていたのは地位とかお金だったけど、やっぱりあたしを一途に思ってくれなきゃだめだとわかりました」とかなんとか言うのである。これぞまさに王家にハマる乙女の至言だわと、私は大いに笑ったのである。さらにここで「でもメンフィスにも王子にも地位も名誉もお金も権力もあるわよ!」とツッコミしてしまった王家ファンだって全国に沢山いたにちがいないのだが。これに対し「火の鳥」を読んでいた女医のほうは、「わたしが男の人に求めるのはね、その人が何を考えているのかわかることかな…」と微妙に遠い目をするのである。(それにしてもこのへんはわりと覚えているな…なぜだ)

そうだなぁ。
私も女医さんの意見に賛成かもだ。
だから結婚できない女といわれるのか。