豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 映画「長州ファイブ」


監督:五十嵐匠
出演:松田龍平 北村有起哉 三浦アキフミ 山下徹大 前田倫良ほか
2006年日本映画 上映時間:1時間59分
公式サイト
【鑑賞メモ】
小学生の頃、家族旅行で萩に行った事がある。こんな小さい町からこんなに沢山エライ人がでたこともさることながら、彼らを土地の人が誇らしく語る様子には子どもながらに驚いたものだ(そういえば、安倍首相も同郷人になるのか?)。この映画のタイトルロールは、今から144年前に、幕府の海外渡航禁令を破ってイギリスに渡った若き長州藩士5人だ。彼らは明治の日本に大きな足跡を残す。後の初代総理大臣、外務大臣、または鉄道の父とよばれた者、造船技術を学び日本工学の父と呼ばれた者、造幣局長となった者たち。伊藤博文井上馨以外は知らない人だったせいか、導入部は若者の誰が誰かわかりにくいわ、セリフも聞き取りにくくてイライラするわで、この映画を観に来たことをちょっと後悔したものの、彼らがイギリスに渡るため船に乗るあたりからどんどん引き込まれてしまった。町の感じが、オリバー・ツゥイストの世界なのだ。そして、後半の舞台がグラスゴー。。。そのグラスゴーで造船工見習いとして勉強に励むのが松田龍平演ずる山尾庸三。彼は現在放映中のドラマ「ハゲタカ」で初めて観た役者さんだけど、あのぶっきら棒な喋り方とシャープな外見から受ける醒めた感じを見事裏切る骨太さがあると思った。そのアンバランスさがステキ。でも、彼はやっぱ映画で映える俳優さんだと思うな。主要キャストに敢えてハンサム系をもってこなかったのが気に入った(笑)。普段はきりが無いのでプログラムの類は買わないのに、この映画を観終わって、なぜかふらふらと熱に浮かされるように買い求めてしまった。
そんなわけで、私も生の外国を見よう!と強烈に思ったのかもしれない。なんてね。