豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 天使

セントラルパークのベゼスダ噴水前で見かけた小さなお嬢ちゃん。

黒人男性が連れていたポメラニアンに駆け寄り
「名前はなんていうの?」
「マンハッタンだよ」

あらまあ。さすがNYだわ。
日本風に言えば、「月島号」とか「台場丸」ってなカンジかしらん?とぼんやりと聴いていた私の足元に、なぜか当のマンハッタン君がやってきた。(ちょうど食べていたバナナのせいかも)

犬はどこの犬でも愛いヤツだ。
ワタシもちょいと彼の濡れた鼻先を撫でさせてもらったりして。
と、次の瞬間、ぱっとワタシを見上げて視線が合ったこの小さなお嬢ちゃんが
何といわしゃったか。
「イッツ ベリー プリティ!」
つまり彼女はワタシのネックレスがステキだと褒めてくれたのだった。

実は、この日のワタシは、地下鉄で迷いまくった挙句帰りの飛行機に乗り遅れるというという大ポカをやらかし、ワタシなんで今こんなとこにいるんだろ……明日の仕事どないしょぅ……と天使像を見上げながら(「エンジェルズ・イン・アメリカ」のオープニングを観て以来、ずっと会いたかったので)半ば自失ボーゼンとしていたのである。そんなときに出会った彼女の一言と笑顔は、落ち込んでいたワタシの心をふわっと軽くしてくれた。
そうそう悩んでても地球は逆転しないんだし。雪は溶けたし、天気はいいし。まぁ、人間万事なるようになる。あなたはNYに愛されているのかもよ!?と励ましてくれたひとのお守りもそういっていることだしさ。

そんなわけで、食べかけのバナナをバッグにしまい込み、私はフリック・コレクションに行ってフェルメールの絵を観るべかと立ち上がったのだった。
以下気が向けば続く。