豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 映画「300」

300 [Original Motion Picture Soundtrack] [Deluxe Edition]監督:ザック・スナイダー
出演:ジェラルド・バトラー レナ・へディ 
デヴィッド・ウェナム ドミニク・ウェスト ほか
2007年アメリカ映画 
上映時間1時間57分
原題:300⇒公式サイト

【鑑賞メモ】
旅行中にテルモピュライシーンだけ観て帰り、今回やっと全体が判明した。しかし、かえって私の中でもにょもにょする部分が増大してしまった。確かに金色がかったダークな画面に鮮血のコントラスト、スクリーンを埋め尽くすスパルタ兵士の躍動感・肉体美には圧倒される……レオ二ダスのスローモーション剣舞は鳥肌立つほど絵として素晴らしかった。だけど、私はあのスパルタに女の子の居場所が全くないのがすごく腹が立つ。美しい女は、業病に冒され(そして心も捻じ曲がった)神官の食い物となる運命にあり、さらに王妃でさえ取引にあってはその肉体を差し出すしかないらしい。女であっても兵士の母でなければ、あの国で生きている価値はないとでもいいたげ。スパルタはあまりに特異な国で、だからこそ語り継がれてきたんじゃないのか。それでいて愛とか自由がわが方の専売特許な顔をされてもな。そういうスパルタの敵方ペルシアはといえば、悪魔的な君主が君臨する暗黒の国でそこに自由も民主主義もなく、民は醜形ゾロゾロで専制君主自体がマッチョとは対極にあるゲイめいた退廃的イロモノ系青年と、判で押したような括り方もなんだかなと思う。マッチョ美を愛でればよいとは思いつつ、ひとつひっかかりはじめるとスカッとはできなかった。

どーでもいいこと役者ネタ。
息子といっしょに出陣していた隊長役の人(Vincent Regan)、なんか最近どっかで見たよ〜な気がしていたが、途中でわかった。TVで放送された「トロイ」でも同じような役どころで出てたやん。アキレスの副官みたいなおじさんです。
その2。決戦前に引き上げちゃうアルカディア人のハゲ兵士の人(Andrew Pleavin)ってアッティラのオレスティスよね?!(オレスティス=ジェラルド怪人さんが主演をつとめたアメリカのTV映画「ATTILA]でアッティラ大王の右腕のよーなポジションにいた将軍。同じマッチョでもあの頃の怪人さんはまだ細身で長髪だった……そしてオレスティスは当時もハゲていた)彼にもちゃんと独占スローモー戦闘シーンがあって喜ぶ。
その3。最後に〆られてしまうスパルタの裏切り者セロン(ドミニク・ウェスト)。ハンサムなのに虫唾が走るようなヤな男の役でしか見てない…「シカゴ」ではレニーに撃ち殺されてましたし。顔がジャン・クロード・○ンダムと被ってるような気がしないでもない。