ハトちゃんお目覚め?
帰って新聞を読んでいたら、「ハトシェプスト女王のミイラが特定された」というニュースが出ていてびっくり。
<ミイラ>古代エジプトの女性「ファラオ」と特定
6月27日21時25分配信 毎日新聞
【カイロ高橋宗男】エジプト考古庁のザヒ・ハワス局長は27日、古代エジプト第18王朝(紀元前16〜同14世紀)で君臨したハトシェプスト女王(在位・紀元前1502〜同1482年)のミイラを特定したと発表した。局長は毎日新聞に「ツタンカーメン王のミイラ発見以来、最も重要な発見の一つ」と強調した。
ハワス局長によると、このミイラは1903年にエジプト南部ルクソールの「王家の谷」で発見されたミイラ2体のうちの1体。1922年にツタンカーメン王のミイラを発見した英国人考古学者、ハワード・カーター氏が発見した。しかし墓自体が小規模で粗末だったため、当時は重要とみなされなかった。
ハワス局長らのチームが、ミイラや所蔵品を調査したところ、1881年に別の墓から発見された、ハトシェプスト女王の名前が刻まれた箱にあった臼歯と、1903年発見のミイラの歯茎の穴が一致した。
ミイラのDNA(デオキシリボ核酸)と、女王の父親にあたるトトメス1世や、祖母にあたる人物のミイラのDNAも極めて似ていたという。
ミイラを調べたところ、女王は太り気味で虫歯があり、糖尿病に苦しんでいた。後継のトトメス3世との不仲から謀殺説もあったが、50歳前後にがんで死亡したという。
同女王は第18王朝第5代で、「ファラオ」の称号を持つ古代エジプトの数少ない女性として知られる。トトメス2世と結婚して王妃に。2世の死後はトトメス3世の摂政として実権を握り、後に自ら女王に即位した。
第18王朝は、現在のソマリアにあたるプントとの交易を行うなど、古代エジプトの栄華を体現した。ハトシェプスト女王は常にひげをはやした男装スタイルの彫像や絵が残されており、長く女性と知られていなかった。
ザヒ・ハワス博士の公式サイトに特報が載っていたので(参照)いちおうプリントアウトなどしてみた。週末には読めるかな。どうやらこれもトゥトアンクアメン王のミイラにCTスキャンをかけた例のプロジェクトと同じく、ナショナル・ジオグラフィックの後援らしいので、そのうち特番放送あるんじゃないかと期待してみよう。