豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 饒舌な、あまりにも饒舌な…


ラヴェンダーの咲く庭でぽちっとCS放送を点けたら、偶々この映画をやっていて、台所で片付けとか明日の準備とかしながらなんとなく後半だけ流し見。一時、この映画のストーリーが英国を騒がせた記憶喪失の男性「ピアノマン」を思わせる、と公開当時話題になったはず。観たことはない。英国の静かな片田舎の漁村で暮らす老姉妹(マギー・スミスジュディ・デンチ扮する品のよい老嬢)は、ある日、海岸に流れ着いた記憶喪失の異国の美青年を助ける。姉妹は青年を家族のように愛し慈しむ。ところが、彼が天賦の才を持つバイオリン奏者であるとわかり、老姉妹の穏やかな日常に波紋を巻きおこしてゆく。そして、青年と老姉妹の別れのときは近づき……という話(のはず。なにぶん最初から観てないので)
ラストで青年はロンドンのアルバートホールにて華々しいデビューを飾る。姉妹も客席でそれを聴いている。そのシーンで、彼が奏でるバイオリンの音色が流れ始めたとき、私は思わず手を止めて椅子に座りなおし、聞き惚れてしまった。3人で幸せだった日々の情景がそこにオーバーラップしていき、ちょっと、いや、かなり私の胸にぐぐぐっときた。泣くかとオモタ。なぜだ。。。
それにしても、なんというイノセントで官能的なメロディーをかなでやがるんだ君は(演奏者はアメリカ人バイオリニストのジョシュア・ベル)。ある意味センチメンタル極まるメロディなのだけれど、泣きツボを見事刺激してくれますね。奏者(ドイツの新星ダニエル・ブリュール)が美青年だったのも大きいかなと。

もう一度聴きたくて、CD探したら「イマージュ」シリーズに入っていた。
イマージュ 5cinq

寝る前に聞くと、安眠できる。