豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 夢中

上橋菜穂子さんのファンタジー小説精霊の守り人」シリーズがめちゃくちゃ面白いッ!
異界の精霊の卵を宿してしまった幼い皇子チャグムと、縁あって彼を守ることになる女用心棒バルサのお話。なんとヒロインが30代ってのに度肝を抜かれたが、中身はもっとスゴイ。ファンにはナニをイマサラな話ではあろうが、ワタシの人生コレを読まずに過ごすつもりだったのかと頭を掻き毟り読みふける。なんど「スゲー!これはスゲーですよモノが違いますぜ〜」と呟いたことだろう。妄想の入り込む余地もないくらい、きっちりと設計された世界、魅力的な登場人物たち、展開する骨太なストーリー、おいしそうな食事シーン(ここ大事!)。J・カサヴェテスの「グロリア」みたいなバルサに惚れて読み始めたが、シリーズが進むにつれ今度はチャグムがどんどん大人になってゆくせいか、毎度ほろほろしてしまう。将来あなたはどんな女性と恋に落ちるんでしょうね(笑)

今までのところ「精霊の守り人」⇒「闇の守り人」⇒「夢の守り人」⇒「虚空の旅人」⇒「蒼路の旅人」と読破。
このシリーズあと5冊残っているが、この物語が終ってしまうのが勿体無くて先が読むのをためらっている(いや、近々必ず読むつもりだが!)

NHK衛星第二で放送中のアニメ版は今週の土曜が最終回。ビジュアル面でも素晴らしい仕上がりだが、なにより「闇の〜」まで取り込んで見事にあの小説世界を再現してくれたところに泣く。音楽担当は川井憲次氏(飛べ飛べナージ♪の歌が頭をぐるぐるする〜)。真ん中のあたりを見逃したので現在DVD待ち。
精霊の守り人 4