豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 2〜4月鑑賞メモ


昔は気力があったので、映画を観たらマメにデータと感想メモを書いてUPしていたのだが、最近めっきり書く気が失せてしまったのはマズイ。自分で何を観たのか忘れてしまうのだ。ヤバイぞ。いちおう2月以降鑑賞済み作品を記憶を頼りに書き出してみたが、ひとつふたつ忘れているかもしれない。まぁ、観たことすら忘れるほどフツーだったということだろうか。
ハリウッド系のいわゆる大作、メジャーな作品は、やはり期待水準は維持している感あり。面白い。でももうひと押し何かが欲しい。
このなかで、最もガッカリしたのは「王妃の紋章」。やっぱり、チャン・イーモゥ監督の武侠映画って画面はきれいでも好みじゃないということを確信して帰った。皇帝の暗殺者と標的たちの渓谷での死闘シーンはスピードと不気味さがあって良かったが、これが宮城内の戦闘シーンになると、観ている最中ずっと「人海戦術」「人件費」「白髪三千丈」とかいう単語が飛び交う私の脳内。皇帝ユンファと女王コン・リーの存在感をもってしても、各人描写が中途半端すぎるせいで劇としてわけがわからんのである。
ああそれでも「チームバチスタの栄光」よりははるかにマシだ。私初めて映画館で寝たもん、あまりにも退屈すぎて!彼女はオロオロするひと、彼はゴーマンな変人、彼は悩める天才、彼は一癖ありげなおっさん、彼らは笑わせ役の応援部隊。笑っているひともいたが、ギャグがお寒い。あそこまで判り易く、戯画っぽくしないと観客はついてこれないと思っているんだろうか?なんだかなー
拾いものは「接吻」。小池栄子がすごくいい。彼女の演じた役は、私にはどーしてもダメなタイプの女性だったが(世界から浮いてしまう自分に酔っている、という意味で)、それをさておいても彼女は印象的だった。声がいいな。しっとりして。
五つ星進呈は「モンゴル」。そう、なぜか浅野忠信が若きチンギス・ハーン(テムジン、原音だと“テムージン”と聞こえる)を演じ、ロシアの監督が撮った映画。さすがは「コーカサスの虜」を撮った監督らしく、大草原の圧倒的な自然美をバックにどこか神話がかって叙事詩のような味わいがある。なにしろ破壊者でもなく、かといって超人的な英雄でもなく描かれたテムジンはひたむきな愛妻家なのだ。ロシアもモンゴルとは所縁が深いが、どちらかといえばロシアでモンゴルのイメージは圧政者・抑圧者的なもので、今でも反発が強いのではと思っていただけに、モンゴル人の大英雄をこういうふうに描くんだなぁと、面白かった。
クラっとしたのは、「ラスト、コーション」のトニー・レオン。濃厚な絡みシーンが、ボカシがどーのという以前に、目で妊娠させる男って絶対アナタのこと。ええ、帰りに伊勢丹でコート買ってしまいましのたよオホホホ。これ着て帽子かぶれば女スパイぽく見え……ないよなぁ。ていうか絶対馬鹿だろ。