豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 追加機能

すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、サイドバーの一番下に「dreamynovのアンテナ」を追加した。更新チェッカー機能つきLinkである。
追加先は以下の二ヵ所。

■Yahoo!掲示板 古代エジプト&アラビアンナイトのエジプト
トピ主マリコさんは、カイロに在住の日本人女性で、エジプトでガイドのお仕事などをされている。私は数年前にひょんなご縁で彼女と知り合って以来、時々掲示板を覗かせてもらっている。旅の達人マリコさんによる懇切丁寧実用的なアドバイスの数々は、これからエジプト観光旅行を検討中の方にはすごく参考になることが多く、特にエジプト旅行を控えた方にはぜひとも一読をお勧めしたい。かくいう私もマリコさんのアドバイスをもとに脳内であれこれ中東旅行計画をひねっているところだが、実現はまだ当分先のことになりそうだ。また、長くアラブ世界に住まいして、ご自身が見聞きされた日常のあれこれを書かれたレポートもとても面白く、一般庶民の暮らしが垣間見えて読み応えがある。古代&現代のエジプトにご興味ある方是非どうぞ。ちなみに、私は8匹の同居猫ちゃんたちの写真UPも密かに楽しみしている。




■ Fan Fiction / Tribute to ≪Roral Emblem≫by Chieko Hosokawa and Fumin
はっきり言おう。やたら長いこのタイトルは、敢えて訪問者の記憶に残らないようひねり出した苦肉の産物である。
管理者はdreamynovのなかのひとで、別PNを名乗って書いた足掛け7年分の「王家の紋章」ファンフィクション生成物で発表できるものをこちらのブログに整理保管してある(寄贈済みのものはリンクのみ)。「王家の紋章」姫誌連載ウォッチャー記は今後もこの「豆の山」にて継続予定だが、このブログについては更新の予定は今のところなし。更新があればアンテナがお知らせする(はず)。今回を最後に「豆の山」上でも、この別ブログに関しての言及は一切しない。
なぜか。
どんなに私がフツーに王家の話をしたがっても、ネット上で一たび個人的なもうそうを披露したが最後、見ず知らずの人からなんらかの先入観を持たれることは避けられない。ご好意はありがたいが、正直もうそうはもうそうとして、割り切って話がしたい。とはいえ同好者である以上、私が好むと好まざるとにかかわらず、○○派「作家」(実のところ私はこの言葉で呼ばれるのが大嫌いだ)とか、○○ファンだから、要するに私と話が合うはずとか一方的にラベリングされてしまう傾向はある。私は正直途方にくれた。それでも「王家の紋章」については愛憎混じりに語りたいことは山ほどあり、また物語を創作する愉しみは手放しがたかった。
面倒なことが嫌いで人見知りなところのある私は、ネット上でのつきあいにかかる負担を極力減らすため、もうそうは別名義で書くという姑息な擬装を選んだのである。巷間流布しつつある「にじそうさく」「もうそう」等の単語を使わないのも、検索ロボよけの一種。そうやってささやかな心の安寧を得てきたのである。しかし本人は忘れていようとネット上にあるものは年月が経ってもどこかで誰かの眼に留まることは避けられない。ひっそり自作保管庫を作ったはいいが、しばらくプライベートモードだったし、虚しさのあまり閉鎖(データ削除)も何度も考えた。

そうこうしているうちに、同人活動もしているというある方のブログが目に留まった。
その方はこう書いている。

(前略)
「更新出来なくなったので閉鎖します。何月何日にデータを消します」
私はいったい幾度、上記のような文章を『同人サイトで』目にしたことだろう。「更新がない」と「閉鎖(データ削除)」の関連が、どうにも私にはわからない。
「古い作品を残しておくのが嫌。恥ずかしい。もう誰にも見られたくない」というのなら作品データを削除するのも確かに有りだろう。でもそうでないのなら、この膨大なWWWの世界にそのデータを残しておいて欲しい。数年後、とんでもなく遅れてそのジャンルにはまった人が血眼で検索をかけてそこにたどり着いた時、たとえ更新が止まっていようとも、そのサイトはその人にとってきっとオアシスに見えるだろう。そんな未来のオアシスを残しておいてもいいんじゃないだろうか。


「同人女三十路散歩」さんより、『未来のオアシス』 


ああそうだな、と私はこの文を読んで自分のなかに渦巻くもやもやが整理できたのである。
遅れてきた王家ファンであった自分も、連載開始当初の昔を知るファンの方たちから、沢山当時の熱気、「王家」への熱い想い出を語ってもらったではないか。心ときめく物語の数々を与えてもらったではないか。それらは違いなく、ひととき私のオアシスたりえた。
さらに、断筆したとも囁かれる超寡作の作家の新作を待ち続ける私にとって、手元で読める過去の作品が、どれだけ心の潤いとなっていることか。

自分ではあそこが「未来のオアシス」たりうるとは到底信じられない。だが、ひょっとしたらいつか「王家の紋章」という間違いなくユニークな大長編が無事完結を見、更にそれからずっと後に「王家」に巡りあったファンがネットで検索しまくり、何かの縁であそこにたどり着き、リアルタイムで連載を読んでいた大昔の一人のヒマなファンが夢想した物語を読み何か感じるところがあれば、これぞ私にとって望外の喜び。

あなた、未来のどこかにいるかもしれないあなたのために、私はあれらを置いておこう。
返事はいらない。
あれを読んでくれたあなたが、また誰かにとって素晴らしいオアシスを作ってくれるように、私は心から祈っている。