豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

お盆休み

祖父の一周忌、祖母の四十九日にも出られなかったので、遅まきながら墓参りなどする予定。
あとはゴロゴロ、いや家奴隷かも。

祖父に続き、祖母ももうこの世の人ではない。
一年前のあの日のように、鼓動が止まる様を見届けた。最後まで祖母の鼓動は力強く、呼びかければ戻ってくるのではないかとも思えたが、やはりそれは叶わぬ望みだった。
そんなに全速力で追いかけなくてもええのにねえと、親類縁者口々に嘆いた葬儀の日、祖母の喪服を着た私は大伯母のたっての願いをいれて、物言わぬ祖母に化粧を施し、祖父のもとへおくりだした。お気に入りだったワンピースとハイヒールも棺に入れ、冬によく被っていた赤いベレー帽も添えた。
靴は履きやすいのがいいよと大伯母は渋ったが、でもじいちゃんに会うときは若くなってるかもよと私が軽口を叩いたせいか、ほっほっほと笑って、最後は賛成してくれた。
今頃はかつてバリバリ仕事をしていた頃のように、しゃんと背を伸ばして、颯爽と歩いていますか。
孝行したいときに相手はいないとは、よくいったもの。私を無条件に愛してくれるひとはとうとうこの世にいなくなったのだなぁと、ぼんやり、そんなことを考えるのです。