豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 8月以降に観た映画

ハムナプトラ3:呪われた皇帝の秘宝 ★★
 確か、観ている最中はかなり楽しかったはずなのだが、映画館出ると全く憶えていなかったのはなぜだ。2代目奥さんとリックのラブラブがなんか痛々しかったし。ワタシは2のおしゃべりで生意気な息子君が好きだったのだが、大きくなってアレはないだろう。まるで兄弟。いや単に父親が子どもじみているだけなのか……続編は義兄を主役にしようよ。

私がクマにキレた理由<わけ> ★★
 優秀な女子学生が就活中に自分探しに脱線し、メアリー・ポピンズならぬセレブの子守をする話。セレブも実態も展開もあまりにフツー。スカジョは徹底的におバカな女の子だって出来るはずなのに、キレ度も優等生臭く、所詮は覗き見趣味、しかもイケメンエリート学生をゲットするオチ付きときては、痛快も皮肉も味わえない。むしろ、典型的なセレブの奥方の哀しみを滲ませたローラ・リニーが印象に残った。

ブーリン家の姉妹   ★★★★
 目にも楽しいコスプレ映画。ヘンリー8世の妃アン・ブーリンに、王の寵愛を争った妹がいたというのは初耳だ。これはフィクションの設定なのかなあ、と思ったら妹メアリーは実在のひとらしい。こっちのスカジョは、幼いときから才気煥発な姉アンの影に隠れがちだった妹メアリーの役である。獲物(ヘンリー8世)を狙う猛禽のような姉アン(演じるのはナタリー・ポートマン)の積極攻勢も空しく、まったくその気のなかった妹のほうが王に見初められる。やがて王の愛人となり子を身篭った妹と、フランスで恋の手練手管に磨きをがけ巻き返しを図る姉の間には深い溝が出来てしまう。妹は遠ざけられ、姉は国民から魔女と罵られつつ王の二番目の妃となる。しかし、男児を産めなかった王妃への寵愛は長くは続かず、王にも裏切られ、有名な悲劇の幕切れが訪れる。ヘンリーがメアリーを口説くシーンは、気まぐれで残酷な君主の素顔が垣間見え、とみにステキだった(後はサイテー男だが)。

ブロードウェイ♪ブロードウェイ♪ ★★★★★
 「コーラスライン」は就活中に偶然映画版を観て、涙を流して感動したミュージカルだ。ブロードウェイにまた行きたくなった。

↑ブロードハースト劇場前でファンにサインするリー・サロンガに遭遇。(この翌日「レ・ミゼラブル」ファンティーヌ役の彼女を見た。感激。) 




ゲット・スマート  ★★★★
 いやぁ。好きだな、こういうアホなの。いいじゃないの。アホでも楽しかったのよ。整形若返り美女諜報員役アン・ハサウェイのふっきれたかんじが好き。

 
イントゥ・ザ・ワイルド ★★★★
 彼からしてみれば、穢れている側に身を浸して抜け出せなくなってしまった繊細さのかけらもない人間が私。むしろ彼の妹がどういう人生を歩んだのか知りたくなった。
 

ゴーン・ベイビー・ゴーン ★★★★
 どうしたらいいのだろうと、あのラストに考え込んでしまう。小さい子どもがひどい目に遭うのは映画の中でもみたくないので、かなりつらかった。ケイシー・アフレック、兄とは全くタイプが違うけど、いい俳優さんだと思う。もの柔らかそうで、かなり頑固、腹が据わっているかんじが探偵役にハマっていたな。舞台の雰囲気が、TVドラマの「ブラザーフッド」に似ているなぁと思ったら、けっこう近い地域で撮影していたからなのね。愛しのエドはまた定番を踏んでいたが、売春婦と結婚して干された警官役というのが私をまた泣かせるのだわ。


ランジェ公爵夫人 
 久々の金返せ映画。バルザックがわからんのかお貴族様の恋愛模様がダメなのか。公爵夫人の心理が全くわからず、最後ポカーンな私。ギョーム・ドパリュデュー演じる将軍の思いつめっぷりはステキだったけどなぁ……まだ若いのに、突然の訃報が残念でならない(合掌)