東北の小京都にて
ちとご無沙汰。
初の東北出張を命じられ、さっさと済ませて温泉に浸かりふらふら観光なぞしていたワタシである。
秋田新幹線こまちにも初めて乗ったのよさ。東京から4時間ちょっとで着いてしまうのだなぁ。
特に盛岡から秋田までの途中の風景が素晴らしかった。底の石まで見える谷川の美しさ。色が濃くて黒がかって見える緑色の杉並木。ぽつりぽつりと下草から垣間見える白やピンク色の花々。ねっとりギラギラして襲ってきそうな緑が燃える南の山々とは、全然違う。
帰路、しだれ桜で有名な角館で途中下車。
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生憎の小雨模様で、桜はとっくに散っていたが、しっとりした緑に沈む町並みもなかなかいい。
数ある武家屋敷のうち、一番駅から近かった「西宮家」(公式サイト)だけ見学できた。
角館は幕末に翻訳刊行された医学書「解体新書」の図版を描いた画家、小田野直武の故郷である。子どもの頃、なぜかこの人の伝記本をサンタさんから(?)プレゼントされ、読んだ覚えがあるので感慨深かった。