豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 旅先でド流血映画に震えあがるの巻

鳥海山に雲隠れされ、日本海を寂しく横目に見ながら市内に帰ってきた私は、旅先でふらりと映画を見るアタシごっこでもしようかと、駅前のミニシアター(シネマパレ)に入ってみたのである。(ちなみに、この映画館のレイトショーは18時なのだ・・・)

ウォーロード/男たちの誓い 完全版 [DVD]チェイサー ディレクターズ・エディション【初回限定生産2枚組】 [DVD]さてあなたならどっちを選ぶ?
まーどっちも男臭そうな映画でありますな。左は「チェイサー」韓国のクライムサスペンス映画。右はご存知亜州三大スター(ジェット・リーアンディ・ラウ金城武)が揃ったコスプレ戦記もの(?)「ウォーロード」。どっちも歌舞伎町のどこかの映画館で掛かってるのをみかけた記憶があるが、ここまで来て選択肢はコレってか!?駅の反対側まで歩けば別のシネコンがあって、そこならハリポタとか上映しているらしいのだが、左のポスターのおっさんの面構えが妙に気に入って、「チェイサー」の切符を買いもとめた。
しかしこの映画の出演者に全く馴染みも見覚えもない。韓国映画俳優なら、私はソン・ガンホを贔屓にしているが、この俳優さんはどのひとも知らないなぁ。ま、いいか。

で。
どうだったかというと。

痛ーーーーーー!!

文字通り、痛い痛い映画だった(卒倒)
でもケチだから最後まで見たけど。
入って気がつく私もアホだが、これって猟奇殺人ものだったのである。しかも変質者に女性が殺されていくやつ。
私が最も苦手とするジャンルだ。韓国映画のバイオレンス表現には時々ついていけないものを感じることがあるが、これは近年見た韓国映画でも最たる部類に入る。何しろ犯人が鋭利な鑿で女性の頭を割るなんて残虐な殺害シーンをカメラが写し続けるんだから、あたしにどーせいっちゅうのだ。あまりに残虐な殺し方なので、死刑反対論者なはずが、こいつは絶対同じ目に合わせてヒイヒイ泣き喚かせて殺されねばならぬッ(怒)と逆上させられたくらい凄まじかった。もしかして監督の思う壺?
バイオレンス点ではかなりマイナス評価をせざるをえなかったが、犯人がせっかく逮捕されているのに、政治的駆け引きで釈放されるんじゃないか、生き残ったあのひとは助かるのかとハラハラさせられる下りとかはとても面白い展開で引き込まれる。主人公の刑事崩れのポン引きと、母を捜す小さい女の子のやりとりのあたりとか、凄惨ななかに、ちょっぴりほの温かさがあるのが救い。
とはいえ、どうしてもああいう結末じゃないとだめだったのかと、後味が悪く暗澹たる気分になるのは避けられない。レオナルド・ディカプリオがこの映画のリメイク権を買ったとか書かれてあったが、是非ハリウッド流にリメイクして頂戴。