豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 ツタンカーメンの系譜

雑誌公式サイト

かの少年王の御名は「トゥトアンクアメン」と表記する方が好きなのですが、まあ人口に膾炙しているほうでいいか。
今月発売の「ナショナルジオグラフィック日本版(2010年9月号)」に、以前プレスリリースされた、ザヒ・ハワス博士のチームによるツタンカーメン王のミイラのDNA鑑定結果のレポートが掲載されています。読もう読もうと思いながら、原文を放置していたので嬉しいな。
この記事の中で、すばらしく鮮明なミイラ写真(正面)とともに紹介されている王家の方々が、以下8名様。

  • アメンへテプ3世
  • その妃ティイ
  • アクエンアテン
  • ツタンカーメンの母(名前不明)
  • ツタンカーメン
  • その妃アンケセナーメン
  • ツタンカーメンの娘2人(死産した胎児)

生々しい迫力写真で、じっと見てると夢に出てきそうです。
ティイ(ミイラ)なんて、形は崩れているものの、あの有名な彫像のとおり、ぽってりした厚みのある唇を残しているのに驚きます。
髪もふさふさで、ツタンカーメンの遺品にあった形見の黒髪もなるほどという豊かな髪。
さぞかし女傑だったんだろうなあと思わせる堂々たる王妃のミイラです。
一方、ツタンカーメンの妃アンケセナーメンのミイラは頭部もなくかなり痛んでいる状態。彼女はどんな顔立ちだったのか、あの有名な黄金の椅子に描かれていた横顔がふと思い出されます。

レポートの目玉は、ツタンカーメンの両親が判明したという報告で、父親はやはりアクエンアテン、母親はその姉妹とのこと。ツタンカーメンは近親婚で生まれたため体も(足が)弱かったのだろうということでした。
解析されたアメンホテプ3世の血統のDNAチャート図(参照)を眺めていると、彼は確かに父系と母系のパターンをちょっとずつ受け継いでいることがわかるので、興味深いです。
が、ツタンカーメンの母=あのミイラの女性とは限らないのではないのかなぁ、と素人考えてふと疑問もあり。(母親が5人姉妹だったのならば、似たDNAを持っているだろうし・・・)
ともかく、財布を忘れてざっと立ち読みしただけなので、近日中に購入して、もいちどじっくり読み直さねば。