豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

2015年2月号月刊プリンセス連載分雑感

【今月のネタバレあらすじ】
エジプト王を手中に収めたヌビアのタヌト妃からの密書を読み、キャロルは激しく動揺していた。メンフィスの身の安全を重く見たキャロルは、イムホテップ宰相に知らせようとするテティを遮り、単独でタヌト妃の元へ出向くことを決意する。
そこへ、ヌビア兵から指令書が投げ込まれ「真夜中 王宮を抜け出し東の砂漠の地へ来い」との指示がもたらされる。テティは供をしたいと強く願い出、キャロルは聞き入れる。
やり取りを聞いていたナフテラ女官長も供を申し出るが、キャロルからエジプトを守って欲しいと説得され、密かに王宮を抜け出す二人を見送るのだった。
指定場所に着いたキャロルとテティは、待ち構えていたヌビア兵に取り囲まれる。
キャロルが一人ではないと見て取ったヌビア兵はテティを殺そうとするが、キャロルは毅然と反論し…
以下3月号に続く。

【今月のお言葉】
「こんなか弱い侍女一人がこわいのですか。それでも勇猛なヌビアの兵士だというの」
「な、なにー う…美しい…姫君」
*1

【雑感】
巻頭カラー+24ページ。
お怪我の影響はそれほど感じられないご様子、何はともあれ宜しゅうございました。

で。
も。
ああやっぱり。
テティを連れて行きますか。
ええ、わかっちゃいるんです。
「タヌト妃がどんな卑怯な手段をあびせようとも どんな恐ろしいことがおころうとも…わたし…わたし…メンフィスのそばにいたい メンフィス そばへ行くわ…わたしがきっとあなたを助ける」
「わたしはヌビアの地も知らない…タヌト妃も知らないわ…もうエジプトへは…わたしはかえってこれないかもしれない」

と悲壮な決意で旅立つ健気キャロルさん。

<メンフィスがあぶない!>てな大ピンチに、愛の大河ロマンの永遠の16歳ヒロインが
「いや~私って、ホラ、星読めないし、そもそも、そこってホントにヌビア圏?ヌビア残党の自称王国はノーサンキュー。密林とか砂漠とかライオンとかラクダとか激流下りとか大怪我で瀕死体験とかもうこりごりだから宰相に頼んで最強軍団派遣して大至急メンフィス救出活動に向かわせるわ。メンフィスに留守頼まれてるし私って卵料理しか出来ない王妃だし民からの貢物に挨拶しないといけない神の娘だし、王も王妃も行方不明の王国ってそりゃヤバいでしょ。これ以上ネバがしゃしゃり出るのもムカつくから今は王宮抜けられないのよね(鼻毛抜き)」
なんて展開はありえないということくらい。

ナフテラに「メンフィスが留守の今、わたくしまでが王宮を出たことを…民にも近隣の国々にも知られないように心を配ってエジプトを守ってくださいね」と万事丸投げで出発するキャロル。王妃の自覚より乙女の純情が正義!な王家ワールドでは誰も彼女を止められない。
でも一人は心細いので仲良しで事情通テティと一緒に行くときた。
「タヌト妃は暗殺事件のとき全員が処刑されたのにうまくすり抜けて逃げた恐ろしい女ですわっ」(←だから何故それを君が知っているのかと…)

イムホテップに黙って出発したようだが(せめて今後の対応協議くらいしたらどうかと、あ、ナフテラに伝言したのかしらん?)、宰相がルカに何やら命じているコマがあったので、ナフテラあたりから注進があってルカが後から追いついてくるに違いない。
そんでまたルカに誘導されて、懲りずにエジプトに向かっているイズミル王子の手に落ちるとか、寸前でハサン弥七に助けられるとか、いいところで男前ヒューリアが救出に来るとか、もうもうもうもう100万遍見た展開はお願いだから(略)。

*1:逆切れ王妃とビビる密使