豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 「細川知栄子自選集 春の日に愛を」

ある日、私の目に飛び込んできた一冊の古マンガ。A5版のハードカバー本で、表紙イラストに見覚えがある…けど…「王家の紋章」には関係ないらしい。タイトルは「ロマンコミック自選集 細川知栄子『春の日に愛を』」昭和53年に主婦の友社から発行されている。

【収録作品】
・春の日に愛を  初出:1975年「週刊少女フレンド」増刊
・まぼろしの花嫁 初出:1972年「週刊少女フレンド
・あこがれ    初出:1976年「週刊少女コミック」
・巻末エッセイ「知栄子・昨日・今日・あした」

内容までは確認できず、ええぃとばかりに作者買い(というか表紙買い)してしまった。
手許に届いてみると、状態が宜しくない。経年による汚れもあるし、背表紙は少々歪みが出ているし、綴じ目も怪しく何ページかは剥がれそうになっているシロモノだった。「ノークレーム、ノーリターン」を条件に買ってしまったので、仕方なく自分で補修(背表紙を剥がし、寒冷紗を糊ボンドで貼り直し、花きれと栞紐を新調して見開きも張り替えた)。紙自体は上質のものを使っているので、20年近く経った今でも白くて指ざわりがいい。すると、私って、ハードカバーの細川マンガを読みたかっただけか!
添えられた作者コメントが興味深い。

――青春の愛のかたち――
いろいろな愛のかたちの中で、純愛ばかりを集めてみました。作品にとり組むとき、いつも読者の心に、より深くふれることができるようにと、自分にいいきかせて机に向かいます。青春の1ページとして読んでいただければしあわせです(細川知栄子)

というわけで、イズミル王子が雑誌表紙を飾った今月号が私の心に深くふれたかどうか、ネタバレ含めて感想は以下別項。