豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 「時の地平線」(13巻) 諏訪緑

諸葛孔明時の地平線 13 (13)読みました。というか、買いましたという状態なんだけどホホホ(?)。今度の表紙は花背負った趙雲である(山茶花?槿?*1)。それにしても、だんだん厚みが増してきたとは思っていたが、一体何なんだこの新刊の分厚さは!普通のコミックスの五割増し、270ページもあるぞ。私が新刊で買う数少ないシリーズなので、読み応えあっていいけれど。というか、何遍読んでも私は三国志ものは前回あらすじを忘れてしまうのである。メインキャラの名前くらいはさすがに(昔、川本喜八郎氏のNHK人形劇で見たので)覚えているが、誰がどこでどーしたというのは、いつもするっと忘れる。で、新刊が出るたび数刊前から読み直して、ああ面白かったわ!というのが常のこと。我ながら幸せにできていることだ。この13巻では、どどーっと主要キャラがお亡くなりあそばすのである(号泣)。一時代の終わりというかんじで、わたしも寂しかった。とりあえず、本シリーズの主役は諸葛亮なので、諏訪さんはたぶん五丈原の戦いまでは描いてくれる……ものと期待している。次のハイライトは「泣いて馬謖を斬る」シーンになるのだろうな(髪を解いた馬謖を見て周瑜が化けて出たのかと思ったワタシ)。このお話には色々魅力的な人は出てくるのだが、皆悲しみを背負った大人であるところが、王家のテンションに疲れた(?)私の心を癒すのである。わたしはやはり劉備のおっさんが好きだなあ(次点が、仲達ぼっちゃん)。彼が言い続けたように、人間は何度でも対話すべき、いや、しなければならないのだ。自分の勘とか第一印象を信じてないワタシとしては、最近強くそう思う。

*1:見返しの著者コメントによると夏椿