豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 雑談3

ここからジュリオの暴走が始まる。殿下の変装姿はハンチングにデカサングラス。どこからどう見ても胡散臭いことこの上ない。なのに「ぼくは今やっと国をぬけだして君に会いに来たよ」じゃねーだろプリンス!パスポートは持ってるのか?偽造パスポートとかじゃないだろうな。それに父王がアメリカ訪問中にこっそり抜け出すとは、同じく父の留守中に(脳内)花嫁を出迎えに着飾って出奔したヒッタイトの王子と同じDNAの持ち主であろう。こういうアドレナリン放出するままの行動を「純愛」と呼べというなら、ワタシはこの際地球外生命体になってもよい。朝子がおカネの苦労をする場面はさすがに見ていて忍びないが……このミョーに具体的な数字はなんなのだろうか。

マンガ古書マニア昭和40年代のコミックス事情が知りたいなと思って、こんな本を買ってしまった。いや、最初は立ち読みで済ますつもりだったのだが、最初と最後がなぜか細川知栄子作品の話題だったもので。この本によると、ヤフオクに出品された「アテンションプリーズ」全二巻コミックスに十万一千円の値がついたことがあるらしい。もちろん、これはマンガ古書マニアでも驚く高騰価格だった模様。ついでに、先週同じオークションに出ていた「アテンションプリーズ」一巻は一万六千七百円で落札されている。その他細川マンガでは「泣くなパリっ子」(若木書房ティーンコミックス 昭和44年刊)全三巻なんてのもかなりなプレミア価格がつくそうだ。私自身は読めればいい派なので、こういう蒐集にかける情熱は持ち合わせていない。そもそも毎月プリンセス代以外に、細川マンガにつぎ込む予算を組んでいない。保存スペースもない。実際問題、置き場に困って蔵書のドジさま本と山岸作品集と森川久美さんのコミックスのほとんどを売り払ったばかりだ。細川マンガにおける過去最高出血は二千五百円払った「ヴェニスの恋」。イラスト集より高かった。これがわりと美本で、内容的にも予想に反して(?)面白かったという思い出がなければ、いまでも頭をかきむしることになっていたはずだ。とかいいつつ、王家で骨まで呪われた私は、いつかまだ見ぬ細川マンガを求めて現代マンガ図書館にも行ってしまうであろうという予感がするのである。