豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

ディアゴスティーニ「週刊 古代文明ビジュアルファイル」

今週(30日)に創刊号が出た模様。気長に貯めるのが好きという人にはワクワク幕開けするだろうが、某大河少女マンガ連載伴走に疲弊したわたしには、これ以上ターゲット増やしたくないなぁとすでに弱気チキン。なにせ全100号刊行予定だと。同じくディアゴスティーニが出している「世界遺産シリーズ」は一度買ったけど、個人的に継続して読みたいような内容でもなかったので(当たり障りなく、フツーという意味)以後縁がなかった。でも、この冊子を見かけたときは、思わず足を止めてしげしげと確認してしまった。表紙が○○だから……というわけではなく、何年か前に話題になったトゥトアンクアメン王の復顔だったので、ありゃ?と思ったのだ。


どうやら世界中の古代文明を網羅する意欲満々の新シリーズらしい。今なら特製ファイル付きで創刊特別価格290円(通常は590円)、だというのでついつい買ってきてしまった。いや、単に10冊分保存できるとうたっている特製ファイルとやらが欲しかっただけなんだが。表がエジプトちっくなファイルだったのでそれなりに嬉し。継続購読するかどうかは甚だ心もとないものの、中身はビジュアル資料を多用しているので、眺めていてもわりと楽しい。
んが、話題があちこち飛びすぎていて、何といっても創刊号だし、まだ海のものとも山のものとも判断しがたいといったところか。
このシリーズでもうひとつ個人的に心惹かれたブツは、1〜25号までの通巻購読者に対してもれなくプレゼントされるという『特製ヒエログリフスタンプセット』ってやつ。ヒエログリフスタンプ24個と50音表対応解説シートがもらえるらしいのだ。

でも、問題がひとつあるんだな。
私の名前(ローマ字表記)は、ヒエログリフで表記すると、ビジュアル的に甚だつまらないのだ。残念だがこれだけは如何ともしがたい。鬱屈が溜まったのか去年のクリスマスにカードを出すにあたり、どこかに古代エジプト風ハンコないのかしら〜とネットショップを探しあぐねて、ついつい消しゴムに「ウジャトの眼」なんぞ彫ってしまった。中学生かお前は。

『ウジャト』(「古代オリエント事典」/岩波書店 より)
古代エジプト語で「健全な」を意味する「ウジャ」が女性形になった形の語。「傷つけられないもの」という意味から「完全なもの」として護符に使われることが多い。人間の眼の形に隼の眼の特徴を備えてあらわされる。神話上ではセト神との戦いでくりぬかれ、砕かれた隼神ホルスの眼がトト神の力で再び「健全」「完全」に戻ったとされている。ホルスは天空の神として宇宙を統べる神でもあり、その両眼はそれぞれ太陽と月になぞらえられる。先の神話ではウジャトの眼は左眼とされているが、一方「死者の書」140章ではこの眼は太陽と記されている。両眼が揃って(「ウジャティ」)銘文の刻まれた石碑の上部に表現されていることも少なくない。

どーでもいいけど、トゥトアンクアメン王の復顔バージョンで話題になったのはフランスチーム作成のものだけってのはどうなのか。やはり女心に訴えてくる美少年像に仕上がっていたからだろうか。アメリカバージョンも見たいのに。
「ナショナル ジオグラフィック 日本版 (2005年6月号)」
NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2005/6月号



彫ってみた。