豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 映画「ブラックブック」

Black Book [2006]監督・脚本:ポール・ヴァーホーべン
出演:カリス・ファン・ハウテン 
セバスチャン・コッホ トム・ホフマン ほか
2006年蘭独英ベルギー映画 上映時間:2時間24分
原題:BLACKBOOK⇒公式サイト
【鑑賞メモ】
ワタシは第二次大戦時の欧州を舞台にしたスパイ物が大好きだ。特に女スパイが出てきて、恋アリ陰謀アリ裏切りありのてんこ盛りの大活劇もの(とってもベタだが例えば「嵐の中で輝いて/Shining Through 」とか)。そんなわけで、ナチス占領下のオランダが舞台のこの映画、親の敵を討つためレジスタンスのスパイとしてナチスの司令部に潜り込んだユダヤ人女性歌手が大活躍する話ときいて嬉々として観に行った。結果的に、非常ォに面白かったので大満足。この主演女優のキリッとした顔と、肝の据わりっぷりがとってもいい。だいたい、キャーキャー騒ぐだけの小娘では、女スパイは勤まらないのだからして、あのくらい年のしまった女性が似合う。裏切り者が誰かは比較的早く見当がついてしまうのだが、どんでん返しが何回もあって手に汗握ってしまった。実に正しく、エンターテイメントしてた。この映画の監督は「氷の微笑」とか「ショーガール」のひとなので、やっぱりエロいところはかなりエロくて露悪というか一歩間違えればグロいのだが、この監督さんのエロ演出って過激なくせに後味が恬淡としてるから、実はワタシはそんなに嫌じゃなかったりする。はっはっは。ところで「ヒットラー最期の12日」でちらっと出ていた高潔で剛毅な軍医を演じていた俳優さん、すぐ判ったけど(禿頭なので)今度は正反対の役ね…。