豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

復刻されてたのね「銀色の恋人」

銀色の恋人復刻版文庫本を見つけてしまった……4月6日に出たばかりだった。
こんなやにさがった優男ワタシのシルヴァーじゃなかーーー!と本屋の棚の前で打ち震えてしまったが、長らく絶版だった本作が復刻になったのは素直に喜ぼう。「銀色の恋人」こそは、14才だった私をオイオイ泣かせたタニス・リーの珠玉のSF小説。人間を楽しませるべくプログラムされた人間そっくりの銀色のアンドロイドに恋をした少女の語りで綴られる。ファンタジー小説がクラスの女の子のなかで流行っていたとき、わたしも誰かから薦められて読んだ。同じく読破した女の子たちは「良かった〜泣けた〜」と盛り上がっていたが、私はひとりしんみり浸っていたっけな。魂って、一体それはなんなのだろうなぁとか考えて。大人になってから読み直すと、恋の最中の情熱とか愛するが故の切なさよりも、ジェーンが恋を生きて自分に出会うところにほろほろしてしまうのだった。どこかの14歳の少女がこの小説を手にとってくれることを願ってやまない。
私がもっているのは以前の版。表紙イラスト担当は漫画家の川原由美子氏。

で、なにゆえ今頃復刻版が出たのかというと、来月、続編の邦訳が出るから!
「銀色の愛ふたたび」(2007/05/25刊行予定 早川書房のサイトより。それにしてもなんとなく尻こそばゆい題ではないかい)
原書はこれ。といっても、シルヴァーとジェーンの話ではないらしい。
Metallic Love


求めよ。さらば与えられん、ってこのことかね。

【4月30日追記】
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