豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 オープニングテーマがぐるぐる


B000RG1CZ4NHKスペシャル「失われた文明 インカ・マヤ・アステカ」

オリジナル・サウンドトラック


TVサントラ

ERJ 2007-07-18

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なんでも先日このマチュピチュ遺跡が「新・世界の七不思議」に選ばれたそうだ。私もここはかなり好きな遺跡で、一度は自分の足で登って見たい場所。なんというか、空に近い場所というのに無性に憧れるのだ。

先週から3週連続で放送が始まった「NHKスペシャル 失われた文明 インカ・マヤ・アステカ」はとても面白い。内容もいいが、動く絵本のような挿絵とか、自然背景にすっと溶け込んだアニメーションにも想像を掻き立てられてしまう。そしてメインテーマがいいなぁ〜と思ったら、この番組の音楽を手がけていたのが、数年前のNHKスペシャル「文明の道」も担当された羽毛田丈史氏だった。一度聞いたらすうっと脳に浸透するような、綺麗なメロディを作るひと。

で、「アポカリプト」以来の俄か中南米ブームな日を送っていると、ふと子どもの頃に読んだインカ帝国末期が舞台の物語があったよね〜と思い出したりする。インカ貴族の子として育てられた捨て子の男の子と目の不自由な妹が出てきて、そうそう主人公と最後の皇帝アタワルパは少年時代に知り合って友だちになるんだよね…で、スペイン人が攻めてきて帝国は滅びてしまう……あれは面白かったわ。私はこの本を読んで「インカ」という帝国がかつてあったことと、最後の皇帝がアタワルパという人で、その人のお兄さんはワスカルといい、二人は仲が悪かったということも知ったのだ。しかし、題も著者名もうろおぼえ。もう一度読みたいのに。確か小学生のとき、一年に一度、学校推薦図書とかでおおっぴらにハードカバーの本を買ってもらえる機会があり、そのときに私が母にねだって買ってもらった本だったはず。金と黒と赤の格子縞の入った大胆な挿絵の表紙は覚えているのに題名がわからない。今も実家の本棚のどこかにあるはずなのに、あれは何という本だったっけ?
なかば意地になってアマゾンで思いつく限りのキーワードを入れて検索してみたら、今、やっとわかった。

インカ、じゃなく、黄金帝国というタイトルが鍵だったのだ。

「はるかなる黄金帝国」という児童書で、1982年に旺文社から出版されている。著者は「やなぎやけいこ」さんという方だった。ハードカバーは現在は絶版。旺文社文庫から再版されたこともあったらしいが、これも絶版だという。
しかも、ネットサーフィンしていると、なんとこのお話には続編があるということを知ってしまった!
「まぼろしの都のインカたち」というタイトルなのだそうで、インカ族がスペイン人にクスコと皇帝を奪われたあと、秘密の都ビルカバンバを拠点に反撃を伺っていた頃の話らしい。とすると、トパック・アマルーが出るよね!?読みたーーーい!

しかし。
これもすでに絶版だった。古本もプレミアがついていてとてもじゃないが手が出ない。一万円も出せるか(怒)!
こういうとき一番頼りになるのは図書館サマ。蔵書検索したらば、運よく両方とも見つかったので予約をかけておいた。子どもの頃とても魅了された(の割にはタイトルもよく覚えていないのが情けないが)物語の続きが読めるって、なんて幸せなことなんだろう。



マンガでも読んだなそういえば。しかもなにげにプリンセスコミックス。
高階良子さんの「幻のビルカバンバ」「インカ幻帝国」というのがある。いちおう続き物だけど、どちらから読んでも大丈夫だと思う。高階さんのミステリアスな文明ものは一時期よく読んでいたが、コレだけはなかなか手放せられずに最近まで持っていた。強引に連れて来られたばかりに好きだといえない王女と、彼女を待ち続けるインカの若い皇帝の悲恋。うら若きころの私にはちょいとツボな恋愛ものだったのだ(照)私はこのインカマンガで「オンダ」という語を覚えた。鉄の武器を持たなかったインカのひとたちは投石器のことをこう呼んだらしい。

4253074510インカ幻帝国
高階 良子
秋田書店 1988-05

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B000J7U6TY幻のビルカバンバ (1981年)
高階 良子
秋田書店 1981-08

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