元気出して行きましょーラーメン
珍しくもない話だが仕事でミスった。
己の忍耐のなさがつくづく恨めしい。どよよんと心はすさむすさむ。
「…ちくしょーなんでこんなに寒いだ。こうなったらラーメンでも食うしかないッ」
かなりヤケクソなワタシはいつもは使わない駅で降り、ふと目に留まったラーメン屋のドアをガラガラ開けてカウンターにどっかりと座る。お客はワタシしかいない。メニューを一読後、ほとんど悩まずに注文した。
ピリ辛ねぎラーメン一丁。
しばらくして、ワタシの顔が余裕で漬かりそうなくらい大きなドンブリ鉢で出てきた。
コクがあって、でもしつこくなくて、ぴりりと辛いラーメン。
ンマ〜んでまたこのシャキシャキのネギがいいわ。チャーシューも軟らかくておいしいのだわ。
最後の一滴まで飲み干して、元気はつらつで帰って寝た。
色気もへったくれもあったもんじゃねーな。