豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

映画「ハプニング」

The Happening [Original Motion Picture Soundtrack]監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
出演:マーク・ウォルバーグ ズーイー・デシャネル ほか
2008年アメリカ映画 
上映時間:1時間31分
原題「The Happening」⇒公式サイト
【鑑賞メモ】
オープンしたばかりの新宿ピカデリーで鑑賞。オンライン予約しておいたので発券はスムーズだったし、券売機の前では、劇場スタッフがポイントが貯められるメンバーズカードを配布していたのも手際よい。入場開始後、延々とエスカレーターを上がり、5番スクリーン入り口で毛布をゲットし、着席。シートは背もたれが高く、足元も広く(もう少し横幅があればベストだが)、ワクワクしながら待った。そこまではよい。
が。
この映画、私は心底ダメだ。ストーリーをよく知らずに観に行ったのも良くなかった。二度と思い出したくない。色んな意味でトラウマになりそうだ。音楽がピタリとはまった不安を掻き立てる演出など所々見事だなと思わないでもないし、ああいうショッキングなシーンも必要やむをえなかったのかもしれない。でも私は「シックスセンス」以降のM・ナイト・シャマラン作品がどんでん返しの巧拙ばかりが取り沙汰され、時には失笑・ネタ扱いされていても、辛い目に逢ってきた主人公がもう一度希望を見出す、という基本ラインの優しさが好きで観続けてきたのに。確かに今回の「ハプニング」も主人公にはささやかな希望が残されたと思えなくもない。しかし、不気味としか言いようのない“ハプニング”が突きつけた人間の無力さを思うとき、暗澹たる気分に陥る。説明できないことは説明しなくてもいい。それでも、シャマラン作品にはこんなシニカルな風味なんて期待してないのよ、私は。