豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 さらに今頃ですが アバター3D



アカデミー賞の発表も近づき、そろそろ観ておくか〜と行ってきた。
私は普段メガネなので、できればメガネ+メガネは避けたい。コンタクトで出かけたついでに、ユナイテッドシネマ豊洲まで久しぶりに足を伸ばし(ちょうど一番大きなスクリーンで上映中なので)、入り口でこんなメガネを渡され、いつかければいいんだろうとキョロキョロする私。実際は、本編上映前にスクリーンに「ここからはメガネを掛けて下さい」という案内が出るので焦る必要なし。

さて、その3D体験はどうだったかというと、これを初回で観なくてよかったなというのが第一。
本編をすでに2Dで5回(笑)観て、字幕もほぼ読まずについていけるからいいけれど、初めに字幕を追ってストーリーを理解しながらあの奥行きの変化の激しさについていくのは、乱視もちの私ではちょっとツライだろうと思う。字幕がずっと浮き上がってみえるのも違和感がある。あの画面が3Dだと一体どんな風に見えるのか興味があったが、冒頭、冷凍睡眠から醒めたジェイクの眼前に本当に水滴が浮いているように見えたのには驚いた。宇宙船の中の浮遊感も素晴らしかったが、徐々に、ああ、3Dってこういうものなんだなと慣れていてしまう。特に、「誰かが喋っているのが誰かの肩越しに映る」的シーンになるとわざとらしいくらいの奥行きが出る。まぁ、それこそジェイクの肩が触れられそうなくらい近くに感じられたり、パンドラのジャングルに生い茂るシダの葉や、魂の木の発光する枝が揺れる様子を間近に見上げるのは悪い気はしない。
ときどき、これは3Dじゃないよねというシーンでメガネをずらして伺い見ると、字幕は滲み、画面もところどころ滲んでみえるのであわてて掛け直したり。
初めて観にいったとき、3Dか2Dか悩んだ挙句、チケット売り場のお姉さんに「メガネかけずに3D観てはだめなのですか?」とアホな質問をした私は「映像が滲んで見えますよ」と一蹴されたことを思い出した。
音響は良かったが、次回は殊更ここで観なくてもいいかなぁ。何しろ、郊外ショッピングモールの悲しさ、女1人でゆっくり静かにお茶飲めるところがないんだもの。。。。

今回もらった3Dメガネは、次に3D映画を観る際に持参すれば割引があるらしい。
でも、装置の関係なのか劇場が変わるとだめなんだそうな。

帰りに隣にあった紀伊国屋書店をぶらぶらしていて、こんな本を見つけた。
公式ガイドとあったので、映画の紹介かなと思ってぱらぱら読んでみたら、これはなかなかの充実資料。
惑星パンドラの天体と地質、ナヴィの生態と文化、パンドラの動植物、パンドラプロジェクトとテクノロジーの解説、武器ガイド、用語集、そして巻末にはナヴィ語辞典!!
これこれ、こういう解説本が欲しかったのよーーーーーー!とレジ直行して、帰りの電車のなかでずっと読みふけっていた。映画の冒頭に映るあの素晴らしく美しい宇宙船の構造解説などは読んでいると実に胸躍る箇所だ。
そしてナヴィの生態、文化(音楽についてまで!)。
ナヴィは一生同じ相手と連れ添う一夫一婦制の種、という記述があった。ナヴィの結婚とは男女同士でツァヘル(髪の毛の先のあれ)を結びあい生涯にわたる魂の絆を作る。ただしそれ自体は繁殖には繋がらない。
映画の中でも、ジェイクとネイティリのラブシーンが示唆されるが、私はあそこは人間でいうところのセックスシーンと理解していたのだけれど、この解説からいけば、もうちょっとナヴィ的な深い意味があったのかもしれない。だから、あんなに(ネイティリとペアになることが決められていた)ツーティがショックを受けていたのかなあとかふと考えてしまった。
他にはナヴィ語の狩の歌や機織の歌などが歌詞(訳詩)つきで掲載されている。
サントラの中で歌われるあの、意味不明の掛け声は、ひょっとしなくてもナヴィ語なのか?
これだけ設定をつくりこんでいるのなら、続編もあるだろうなあという気がしてきた。それこそターミネーターの世界がスピンオフ、連続ドラマ化されてずっと続いているように、パンドラクリーチャー+地球有志VSパンドラを狙うRDA的な展開があるのかもしれない。
この公式ガイドはパンドラを愛したグレース・オーガスティン博士(シガニー・ウィーバーが好演したキャラクター)を敬愛する匿名の誰かが書いたという体裁で、地球を牛耳る巨大企業RDA(Resources Development Administration;資源開発機構)の崩壊させることが目的だとぶちあげる。序文はいまの地球がどれほど破壊され悲惨な荒廃にあるかという嘆きから始まり、そこで語られる地球の未来は限りなく暗い。映画ではこの部分はあまり触れられないが、欲得も含めて未来の地球人があれほどパンドラに入れ込む理由がわかるような気がする本だった。
そんなわけで、これでしばらくは活字でパンドラ旅行が楽しめそう。

アバター 公式完全ガイド

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