豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 インセプション


インセプション(日本公式サイト)

何年かぶりに妹と一緒に観る。
私はわりと何でも観る派だと思うが、彼女はオシャレ系ミニシアターでかかるような映画を好み、ハリウッド超大作にはあまり興味を示さない。
その妹が「インセプションが観たい」というので、思わずへ〜珍しいねと言ってしまった。どうも予告編で興味を抱いたらしかった。確かに無重力っぽいシーンなど視覚的に印象に残り、これは一体どういう話なんだろうな〜と私も思っていたんである。謙さんも出てるし、ほんじゃ行こうかというわけで出かけた公開初週の日曜の映画館は超満員だった。

一種の夢の話である。
メメント」を観たときから思っていたが、クリストファー・ノーラン監督の描いている世界は、人の深層心理というのか、表面に出てこない隠された人格の話なんじゃないかしらん。これも、特殊な企業スパイの形を借りているけれど、テーマは同じ。人の夢、つまり深層意識に潜っていく者が、自分の深淵を覗き込むことになる話だった。
夢が入れ子状になっていて、あれ今どの段階にいるんだったっけなと整理しながら、けっこう楽しんだ。
あとからYouTubeに上がっていたメイキングを見ると、CGかと思っていたシーンも、巨大セットごと傾けて撮影したりしている。けっこうアナログな撮り方なんだなと驚いた。

妹評は「レオがおっさんになってて悲しい」だと。
それだけかーーーーー!
(私は今のレオのほうが好きだけどね。フン!)
謙さんはじめ、キリアン・マーフィマイケル・ケインなど、バットマンシリーズで出ていた俳優が沢山出ているが、主要キャストはレオ他概ね初参加組だ。ちょろっと姉の本音を言うと、レオよりもレオの後ろのオールバックの素敵なアーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が気になるの。

彼の顔と名前は知っていた。最近、映画ニュース等で名前がよくあがるので注目の若手俳優みたいだ。このひともレオと同じく子役でデビューしてずっと俳優をしてきているので、若いがキャリアはけっこう長いらしい。何でもクリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズ次回作のリドラー役は、『インセプション』のキャストから選ぶことに決まっていて、レオナルド、ジョセフ、トム(・ハーディ)の3人が候補に挙がっているとか(参照)。
最近だとこの映画でよく紹介されていたな〜と記憶にあったので帰りにレンタルして観ましたわ…ええ…。

昨今で言うところの「草食系男子」の恋愛を描いた映画。運命の愛を信じる男の子。下ろした前髪で3割若返ったアーサー(違う!トム)もイイっすね。そしてこれは良かった。
もうね〜枕噛んでのた打ち回っちゃったくらいキュートなのだ(彼が)。踊るし、歌うし。惚れた腫れたを11歳くらいの妹に縷々相談して慰めてもらうあたりに爆笑。
どうなんでしょうね、これを男性が見るとサマーにムカつくのかしら。確かにサマーはトムを振り回してる感は否めない。でもいくら好かれても、ピンとこないっていうのはあると思うんだな。なんつって。

話をインセプションに戻すと、もう1人印象的だったのは、変装名人イームスの役をしていたトム・ハーディ
白状するが、ワタシ、この人の初登場シーンで、「キアヌ?顎たるんだね?」と勘違いしていた。枯れた声を聞いて違うとわかったけど。どことなく二人は似ている(それを言うならジョセフはヒース・レジャーに目が似てる)と思うのだけど、顔のつくりかなぁ。ま、トムのほうがだいぶごっついが。