豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

 映画「ダイハード4.0」

Live Free or Die Hard [Original Motion Picture Soundtrack]監督:レン・ワイズマン
出演:ブルース・ウィリス ジャスティン・ロング ティモシー・オリファント
マギー・Qほか
2007年アメリカ映画 上映時間:2時間9分
原題:Live Free or Die Hard ⇒公式サイト
【鑑賞メモ】
もし、(誰もきいとらんが)お前のラブラブハゲ俳優を五人挙げろと問われたら、エド・ハリスローレンス・フィッシュバーンビリー・ボブ・ソーントンジェイソン・ステイサム と、このブルース・ウィリスが入るだろ〜なということは間違いなく断言できるワタシであるが、あまり汎用性はないらしい。「いまさらダイハードなんか観に行くの〜?」と笑われたり。んが、この記事(ブルース・ウィリス本人が映画サイトに降臨し、4をけなすファンからの質問に直に答えたという話⇒参照)を読んだときに、あのアナクロなジョン・マクレーンとのイメージギャップがあまりに可笑しくて、日本で公開になったら絶対観よう!と決めていたのだ。
えーと、結論から言うと、やりすぎ(笑)感がいろいろ面白かった。特に、マクレーンVS戦闘機は、シリアスなのに大いに笑えた。今回、マクレーンは全く縁のなさけなサイバーテロに一人立ち向かうことになるのだが、そこはよく考えられていて、サイバー方面に強いオタクな助手を得て二人三脚(三人四脚か?)豪快に解決してゆく。途中二人が助けを求めるハッカーがスターウォーズオタク(監督のケヴィン・スミスっていうのがまたぴったりで笑)、へリの操縦席に座ったマクレーンが「飛ぶのは嫌いだ」とか言い出して大笑い。
不満はある。特に、ダイハードシリーズは、1、2、3と悪役がとても印象的な面々だったので(1のアラン・リックマンは最高!)4もそれなりの人を期待していたのだが……ちと線が細い若造なので物足りん。マクレーンとPCのカメラで初体面したとき、アンタ目が泳いでいるじゃないのぉぉダメよそんなんじゃあのハゲオヤジに負けちゃう!と、ここで主犯男の非力さを補うかのように、セクシーなマギー・Q 扮する滅茶苦茶強い女工作員がマクレーンと肉弾大バトルを繰り広げる。ボヤキとか軽口とか叩きながら、家族のため、己の信じる「正義」のために孤軍奮戦するマクレーンオヤジは応援したいが、ワタシはいかに勧善懲悪映画だろうと大の男が女を殴ったり蹴ったりするのはあんま見たくないかもだ。。マクレーン娘がテロリストに反撃するのは楽しかったけれど(笑)
それにしても、一昔前のシリーズなら、それこそ中東系とかの外国人に振られていたであろうテロリストが、国内のそれも身内で愛国者の成れの果てという設定には、時の流れを感じた。マクレーンをサポートするFBIの副局長ボーマン役のひとなんて、「スリー・キングス」ではイラクの兵士かテロリストの役じゃなかったっけ(Cliff Curtis、彼は「クジラ島の少女」でも見た。主人公のお父さんを演じていて、すごく良かった)テロリストたちがTV画面に流した声明文や議事堂爆破映像なんて、日本人の私ですらなんともいえない不気味さを感じていや〜な気分になったもの。映像がトラウマを呼び起こすのかしら。娯楽映画の世界には、ジョン・マクレーンが居てくれてよかったのか悪かったのか。。。
どーでもいいことだが、これを観終わったあと、前に居たカップルの男性が「あーやっぱ変な訳つけてると思ったら戸田奈津子か!」とデカい声で彼女に吼え、「え?そうなの、ワタシわからなかったけどな〜」「こんどあいつが審査委員やるコンテストがあるんだって。バカが選ぶバカってどんなんだよ」とこれまたバカでかい声で言っていたのを耳にする。どこが変なのかは言わなかったが。単に彼女に自慢したかったのか、バカと言いたかったのか。わからん。