豆の山

クールなハゲと美女愛好家。家事育児パートに疲弊しつつ時の過ぎゆくままなる日々雑感をだらだら書いています。ナナメな王家ファン。

再演王家の紋章 雑感まとめ(2)

大阪公演まで行って、カーテンコールを見届け終わってどれだけ感慨深いだろうと予想に反し、至極冷静な自分がいます。そりゃあ、5回も観たんだから十分満足しただろうよアナタ。。

 

話があります、大阪日帰りで行きたいのですが、と切り出した私に、OTTOは至極あっさり、行ってくればいいじゃないの、と返しました。私はオタ活には理解があるんだよ、とのたまう貴方もそういえばDO(←どうしようもないオタク)でしたわ。。。

 

社畜パートとエンドレス家事育児の隙間を縫って通った観劇をキャスト別で集計すると、新妻キャロル&宮野イズミルが2回。新妻キャロル&平方イズミルが2回。宮澤キャロル&宮野イズミルが1回。我ながらよーやるわ。。

新妻キャロルが多いのはスケジュールの都合で、佐江キャロルももう一回くらい見てみたかったなと思います。芯が強くて無敵っぽい聖子キャロルと全然タイプが違って、彼女はキャンキャンうるさくて、何でもすぐ表情に出すところが面白かったし、すらっと背の高いキャロル、下手するとミヌーエ将軍より高く見える気がする外見も好きでした。原作における敵役の女達が何かというとキャロルをチビ連呼して腐し、エジプト側からは小さい即ちピュアで可愛い、と無条件に崇められるのに私はうんざりしているので!ただ、佐江キャロルの歌は、高音が細くなりがちで、頑張れ〜な感じではありましたが。

 

歌は、やはり濱めぐアイシスさまが圧巻でした。何回も見ていると、アイシスが3人いるような錯覚を覚えるくらい。1人めが、神々を従え古代の魔術を操る神秘的な祭司アイシス。2人目が弟王の即位に浮き立つ、希望と夢にあふれた瑞々しいアイシス。3人目が、報われない愛を血を吐くように歌い上げる誇り高き女王。ラストのフィナーレでも、メンフィスとキャロルが並び祝福されるハッピーエンドシーンで、後ろに凛と佇む孤高のアイシスは強い印象を残します(不敵な視線を伏せるルカも同じく)。

今日も見ていて、メンフィスがキャロルに出会う前のアイシスの可憐さに打ちのめされました。メンフィスの背に甘える指先までが乙女。来賓のミタムン王女をにこやかにエスコートする姉の願いを知りながら、王妃の座など政治の駆け引きで決まると嘯く弟は、ゲームのようにミタムンを誘惑する、その残酷さ。

そして王妃の座を愛するキャロルに与えると決心したメンフィスは、アイシスに愛人にすれば良いだけですと抗議されると、やめて下さいと心底厭わしげに言い捨て背を向ける、その非情。

この後、私がメロディ的に最も好きな「イシスとオシリス」のデュエットシーンとなり

私たちはイシスとオシリス、であるならこの世を去った後に、冥府で姉上と結ばれましょう。だが今ではない。(要約)

とメンフィスが歌うのを聞きながら、ひどい男だと毎度憤りが湧くのです。原作でもメンフィスは、アイシスにここまでは言い切っていない。アイシスに期待なんてかけらも与えない。アイシスにとっても、いらぬ情けとしか思えない。ゆえに、このイシスとオシリスのデュエットは残酷に思えてなりません。キャロルに対する素直すぎる顔とまた違うメンフィスの忸怩たる思いが滲んでいるせいか、曲も歌詞も好きですが。

 

余談ながら、濵田めぐみさんのインタビュー記事のどこかで、好きな王家キャラはバビロニアの王様だと読んで私は拍手してしまいました。いつかバビロニア編を見たいよ〜 

あ、シュミに走りすぎた。